惠光センターとは

設立までの流れ・目的
「惠光」日本文化センターは1988年、財団法人仏教伝道協会、および株式会社ミツトヨの創始者 故沼田惠範氏により、 日本の仏教儀式ならびに仏教文化の紹介を通じ、東洋思想による共存共生の「仏教の心」を理解していただくことを願って、 発心されました。
ヨーロッパでは様々なものが二元論的な対立関係において捉えられますが、アジアでは、一元論的に捉えられ、 異質なものの相互の連帯・共生という考え方が発展してきました。それは大乗仏教の教えにも明瞭であり、 自己に対する他者としての、あらゆる生きもの、さらには草や樹木、または石や土にいたるまで生命を発見し、 それが人間の生命と通底し、連帯していることを語り、そこに私達の生命が生かされていることを教えています。 すべての事柄が相依り、支え合って成り立っているという仏教の縁起の教えは、今日の環境破壊・武力紛争・人権問題など、 私たちの生き方、命の根本を問われるような問題を見つめなおす視点を与えてくれます。
惠光センターは、仏教から生まれた日本の伝統文化の実践や紹介を行い、また日本的生活様式の公開等を通じ、 東洋思想の根幹である「仏教」を広め、文化交流を通して平和なる人類社会の実現に資し、相互向上のための機縁を 提供することを目的としています。 建立にあたっては、日本国内の財界や各界の代表者、各宗派と全国の寺院からのご協力を仰ぎつつ、 募財活動が展開され、国内外から6000件を超える多くのご賛同をいただきました。 当センターの活動が、日本文化とヨーロッパ文化の交流に寄与し、多彩な関係が豊かに築かれていくことを願っています。
主な活動領域
- 仏教聖典各国語訳
- 仏教聖典の普及
- 大蔵経の各国語訳とその普及
- 主要大学に仏教講座の開設
- 留学生の育成(恵光奨学生・大谷奨学生)
- 幼少年教育(独日幼稚園)
- 歎異抄講座
- 東洋文化研究所の開設
- 法要・儀式その他
- 各行学の紹介と学習
- 東西音楽の交流・コンサート
- 各種仏教文化の紹介
- 各種文化教室の開催(日本舞踊・筝曲・華道・茶道・書道)
- 各種講演会
- 各種研究会